例えば、業務改善のシステム開発のプロジェクトで「今回の業務改善でメインになるのはクライアントの A部署だけど、A部署の業 務は他の部署とどう関わっているのだろう」というような、一見プロジェクト目標の対象外と思えるような事柄も、まず自分の理解 で業務フロー図を描いて確認のために関係者に見せてみると、実は A部署のマネージャーが認識していなかった B部署の重要な関連 業務が浮かび上がってくるようなことがあります。この部分の認識と検討が抜けていたために、「テストの段階になって B部署から 猛烈なクレームが来てプロジェクトがやり直しになった」といった事態も起こり得ますので、全体像を確認しながら要件定義を進め ることはとても重要です。
概念図やフロー図はイラストと違って「絵心」は必要なく、打ち合わせで話しながらホワイトボードに描いていくやり方も有効で Äb0すÄb0。テキストと四角や丸などのシンプルな図形を並べたり、矢印でつないだりするだけで様々な物事をまとめて効率的に要件定義を 進めることができますので、抽象的な概念を絵に落とすことに慣れておくと良いでしょう。